まぁ分かっていたことですが、安保関連法案が可決しましたね。
一連の流れを見ていて、つくづくイヤになりました。
与党の姑息さもですが、野党のアホさ加減にも・・・。
与党側は理事会室に掛けられるはずの看板を委員会室に架け替え理事会を開き、一気に委員会開催に繋げる奇襲作戦に打って出るとか。
って、奇襲作戦ってかペテンでしょうに。
大の大人が集まって、しかもお偉いセンセイとか呼ばれてる人ばっかりなんでしょ?
「なんの遊び?」と思ってしまいますね。
あと、聞いたところによれば野党の女性議員が理事会室の入り口を占拠して、与党の男性議員がそれを排除しようとすると「セクハラだ!」として妨害する作戦だとか。
えっと・・・、小学校の学級委員会の話でしたっけ?
それをすることで採決の時間を遅らせて何か進展があるんですかね?
あと、採決の際も強行された感を出そうとしてるように見せる茶番もいい加減にせえよと思ってしまいます。
仮にも国会議員なんですから採決のルールは分かってるでしょう。
採決の段になってから妨害しても時間の無駄なだけでしょう。
なんて言うんですかね、次の選挙のために頑張ったった感を出そうと必死なのが見え隠れして冷めてしまいます。
前から思ってますが野党は攻撃箇所も全くズレているんですよ。
安保関連法案の是非はともかく、それとは別に政府が重大な憲法違反をおかしているところを徹底して攻撃すべきだったんじゃないんですかね。
政府の憲法解釈だけで憲法9条の制約を超えて海外派兵が可能になっているところが大問題だと思います。
戦争をできる国にする云々の批判を一緒くたにしてますが、そのせいで肝心な問題点がスルーされているように思います。
恐らく野党やらデモを動員する側が、一般の人の耳目を引きつけるために「国が戦争をしようとしているぞー」と言うことを前面に出して分かりやすくしているのでしょうが、それは逆効果だと思います。
どうやっても過半数を占める与党の意見が通るのは日本の議会の仕組み上当たり前ですし、それこそ憲法で決まってますよね。
野党はそれを分かっていながら「政府は日本を戦争ができる国にしようとしている」と言うズレた方向に世論を誘導するのはどうなんでしょう?
与党の論点と同じ土俵に乗ってしまっている時点で勝ち目が無いのは分かりきったことだと思うんですが。
先に進ませずに、その前段の憲法9条の政府解釈の時点で違憲だと争う言うべきだったでしょう。
安保関連法案に賛成、反対は個人個人で考え方が違うと思いますし、全部が全部間違っていると言うのも正確ではないと思います。
確かに戦争はしない方が良いに決まっていますし、誰も戦争に巻き込まれたくないですが、実際のところ中国、ロシアは日本にちょっかいを出してきています。
それをどうするかと言う方法で与党の提案が安保関連法案だったわけですし、正規の手続きを踏んで決まったのであれば、それはそれで良かったと思います。
今回はそうではないところが駄目だと思うんです。
政府の憲法解釈だけで憲法を改正しないでも何でも好き勝手にできるようになる怖さと言ったら戦争以上でしょう。
例えば憲法に「犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。」とありますが、これだって政府の憲法解釈だけで「徴兵は苦役の定義にあたらない。」としてしまえば徴兵制も導入可能になりそうですし、「無理矢理、徴兵された人の人権はどうなる?」と言ったにしても、それも解釈で簡単に人権の定義を変えられてしまう可能性があります。
いや、安倍政権は徴兵制は絶対に導入はありえないと言ってますが、それは本当なんでしょう。
でも、安倍政権の後の政権はどうでしょう?
そこまでは安倍総理にも分からないのではないですかね。
やはり大問題だと思うのは、今回、政府の憲法解釈次第で何でも可能になることを証明したことで悪しき前例ができてしまったことです。
今後、それを悪用する政権は出てこないとは言い切れないでしょう。
何度考えても、ここが今回の件で最悪な部分だと思います。
もうこうなっては何年か後、後悔していないことを祈るしかありません・・・。
それか与党に変わる素晴らしい党が出てくるかです。
今のままでは政権交代に値する党がありませんし。
次の選挙で誰かまともな人が300人ぐらい立候補してくれないですかね。
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