やりましたよ!
PS3の話なんですが、YLODを克服しました。
だいぶ昔の話になりますが、以前、私のPS3がYLODを発症したと言う話題をしたことがあったと思います。
YLODとは、「Yellow Magic Orchestra」の略じゃあありません。(それYMO)
「Yellow Ling Of Death」の略です。
これはPS3にとってかなり発症率の高い病です。
経年劣化やら、熱の排出が上手くいかずに基盤にICを固定している半田が割れて正しく通電しない状態になり、電源を入れても直ぐに電源が落ちる状態になります。
PS3を持っていて、既になったことがある人もおられるかも知れませんね。
あ。
この症状、特に旧型は発症率が高いそうです。
私の持っているPS3も例に漏れず旧型です。
ある日、部屋の大掃除をしていて、片付かないからとラックにPS3を入れたのが大間違いでした。
PS3って背面に排気口があって、後ろは空けておかないと排熱できません。
それを知ってはいましたが、それで壊れるなんて夢にも思いませんでした。
ある日、電源を入れた瞬間に電源が切れる状態になり、かなりのショックを受けました。
ほんと「やってもた~!」でした。
即、ネットで調べて見つけた修理方法を実行しました。
いわゆるドライヤー法って奴です。
簡単に説明すると、排気口からドライヤーで熱風を送って半田を溶かしなおすと言う原始的な方法です。
「こんなんで大丈夫なの?」と一抹の不安を覚えながら実施してみると、なんと直りました。
ただ、再発は確実と書いてあったので、いつか再発するんだろうと思ってましたが、案の定3日で再発しました。
う~ん、3日天下っすか。
もう一回同じ手順を行って、今度はいつもより多めに温めました。
そりゃもう背面のプラスチックパネルが熱で変形するぐらい・・・。(やりすぎやろ)
もちろん、成功でしたが、今度は1日で再発しました。
「だめだコリャ!」(イカリヤ風)
このドライヤー法のいいところは、失敗しても分解してないのでソニーに修理に出せると言うところも大きかったんですが、背面パネルがこんなんじゃねぇ?
そりゃソニーの人も「何かやっとるわこの人!」と思うことでしょう。
もう修理にも出せません。
それ以来しばらく放置してたんですが、ほら、今年はサッカーワールドカップがあるじゃないですか。
しかも、ほとんどの試合は早朝か真夜中です。
私の家って、PS3でしかTV録画できないんですよ。
なので、PS3無き今、試合を観るには起きておくしかないという最低な状態になっていました。
いや、ソニーに修理に出すか新しいのを買えばいいんですが、そりゃもう金銭面でそんな選択肢はありません。
それに修理に出したにしても、溶けた背面パネルを怪しまれて戻ってくる可能性もあります。
どうしようかと思っていたところ、基盤を取り出して直接温めると言う大技があるのを見つけました。
もう生き残るには、これしかねぇ~!(大げさやな)
ただ、それをするには、いくつか道具が必要なようです。
ヒートガン、フラックス、シリコングリス。
シリコングリス以外、聞きなれないものばかりですが、もうそこは突き進むしかありません。
調べてみるとヒートガンとは、ドライヤーの化け物みたいなものです。
なんでも、600度の熱風まで可能だとか・・・。
これで頭を乾かすと早いだろうな。(いやいや、チリチリやろ)
モンスタードライヤーですわ。
フラックスとは、溶かす前に塗っておくと半田の酸化を抑えてサラサラにするそうです。
よく分からないですが、まぁそうなんでしょう。
シリコングリスはPCの自作で知っていました。
こいつをCPUに塗れば効率的に温度を下げることができます。
今は良いものが出ていてシリコン製ではなくて、熱伝導率の良い銀製の製品もあるようです。
もちろん、今回は銀製のものを選びました。
しめて、4000円少々。
結構高いですが、YOLDを正式な修理に出すと16,000円ほどかかるそうなので・・・。
何日か後、全ての道具が揃いました。
さて、ここからです。
PS3の分解開始です。
底のゴムを外す・・・。
いや、その前にシールを剥がします。
このシールはいわゆる封印シールで一度剥がすとソニーに修理してもらえなくなります。
私のPS3は、もう結構ボコボコなので怖いものなどありません。
死して屍拾うものなし。(大げさ過ぎ)
駄目なら捨てるだけです。
勇敢にバリバリ剥がしてやりました。
底のゴムを外します。
すると・・・。
ネジが現れましたが、あれれ???
マイナス、プラスドライバーどれも合わねぇ~。
どうやらトルクネジと言うブツらしく、私の攻撃をことごとく弾きやがります。
普通のドライバーでは開けられないようです。
いらんことすんなよ~!
一人でかなりブチ切れました。
いや、でも、またここでトルクドライバーを通販とかで頼むと、またまた何日も作業できません。
私は腰が重いんですよ。(知らんがな)
やろうと思ったときにやらないと、後回しになって結局やらなくなることが多いんです。
何でもいいから開けようと、いろいろ試していると3mmのマイナスドライバーがネジ穴に引っかかるじゃぁあ~りませんか。
結構苦労しましたが、見事開けることができました。
ここまでで30分ぐらい格闘しました。
「こっ、このペースでは・・・。どんだけ時間かかるねん・・・。」と気が遠くなりながら、その2に続きます。
Place your comment